PD対応のモバイルバッテリーで12Vの充電器を使うには

アイフォンの高速充電やノートPCに対応したPDのモバイルバッテリーが充実してきましたが、せっかく12Vの出力ができるのに使わないのはもったいないのでミニ四駆で使われるDC12Vの充電器をつなげてみました。(2023/11)

ミニ四駆で使われる充電器の多くがDC12Vを電源としているのですが、DC12Vが使える大容量で高出力の携帯バッテリーを探すとあまり無いことに気付きます。車のバッテリーあがりに対応できるジャンプスターターが使われた時期もあったのですが、故障が多かったりショートした場合の危険性などから減った印象です。ノートパソコン用などで12Vが使えるバッテリーもあったのですが、最近のノートやタブレットがUSB Type-CのPDに移行したため少なくなったようです。)

 

PDから12Vが取り出せるトリガーケーブル

PDは5V、9V、12V、15V、20Vなど接続された機器に合わせて自動的に出力される電圧が変わりますが、残念ながら12Vの充電器を接続しても認識できないので動作しません。 ですが、ケーブルで12Vのデバイスが接続されていると騙すことで使用可能となります

USB PD トリガーケーブル PDC003シリーズ 12V

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USB PD対応のモバイルバッテリーから、12Vを取り出すことが可能な電源ケーブルです。 バッテリー側が12Vの出力に対応していることを確認してください。Ankerなど12Vに対応していないPDの場合、リアクターなど入力電圧の範囲が広い充電器を使うのであれば15Vのトリガーケーブルを使うことで対応できます。eMarkerとなっているものは5Aまで対応、記載ないものは3Aまでとなるようです。

 

ミニ四駆で使う12V充電器に必要なアンペア

あとは使いたい充電器の定格を調べて必要な出力以上のPDバッテリーを見つければOKです。

4本同時充電でも小型のものなら12V1.5A程度、フルスペックのX4などで12V2.5A程度、2本充電ならリアクターなど小型のラジコン用充電器で追い充電も12V2.5Aで問題ないようです。iCharger X6はさらに省エネです。

ISDT C4でネオチャンプ4本を2A充電なら12V1.5Aでも使えていますが、定格は12V2.5Aと表記されているので電池の状態によってはキツイのかもしれません。充電器やバッテリーの組み合わせなどでも違う可能性はありますので自己責任で判断していただきたいのですが参考にスペックを載せておきます。

ISDT C4 Smart Charger

入力電力:DC12V-2.5A

 

NT1000 急速充電器 Ni-Cd/Ni-MH

チャージ最大1.0A×4本
入力電力:DC12V-1.5A

 

エナジャイザー

チャージ2.5A×4本
入力電力:DC12V-1.3A

 

サンダーなどATLANTIS AL106B+互換機

入力電圧:DC10V-18V
ラジコン用の高機能充電器ならPDの15Vでも使えます

 

ミニ四駆の充電器に良さそうなPDモバイルバッテリー

PD対応のモバイルバッテリーも手頃な製品が増えてきましたが無名で安価なものは18W(12V1.5A)が多いようです。これでスペック的には小型の充電器なら使えますが、ハイパワーの製品も大分手頃になってきたので予算的に許すのであれば余裕あるものが良いかもしれません。アンカーなどPDで12V未対応の製品もあるので、購入する際はスペックを必ず確認してください。

INIU モバイルバッテリー 10000mAh 軽量 小型 22.5W

バッテリー容量:10000mA
USB-C入力:5V=3A/9V=2.22A/12V=1.5A
USB-C出力:5V=3A/9V=2.22A/12V=1.5A
USB-A出力:5V=3A/5V=4.5A/5V=4.5A/9V=2A/12V=1.5A
合計最大出:22.5W
寸法:10.6 x 6.6 x 2.5 cm
約199g

12Vの充電器を使用する場合は1ポートでの利用となります。低電流モード搭載なので充電待機中も大丈夫。

 

cheero Power Plus 5 15000mAh with Power Delivery 45W

バッテリー容量:15000mAh/3.63V(54.45Wh)
USB-Cポート出力(PD対応):5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/2.25A (45W max)
USB-Aポート出力:5V/2.4A max. (Auto-IC機能搭載)
合計最大出力:最大57W (USB-Cポート PD 45W+USB-Aポート 5V/2.4A)
重量:約310g

12Vの充電器とUSB機器を2台同時にフルパワーでは使うことができ、軽量で容量にも余裕があります。リアクターとX4 Miniの同時運用など可能。

 

cheero Power Plus 5 Premium 20000mAh PD60W 3ポート出力

バッテリー容量:20000mAh/3.63V(72.6Wh)
USB-Cポート1出力(PD対応):5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A (18W max)
USB-Cポート2出力(PD対応):5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3A (60W max)
USB-Aポート出力:5V/2.4A max. (Auto-IC機能搭載)
合計最大出力:最大90W (USB-Cポート PD 18W+60W+USB-Aポート 5V/2.4A)
重量:約425g

PDや12Vの充電器を2台とUSB機器の合計を3台同時にフルパワーでは使うことができる大容量モデルです。充電器2台とUSBのFANなど親子で走らせても余裕のスペック。

 

CIO SMARTCOBY TRIO 65W 20000mAh TYPE-Cx2 TYPE-A

バッテリー容量:20,000mAh 3.7V(74Wh)
USB-C1,2出力:5V=3A / 9V=3A / 12V=3A / 15V=3A / 20V=3.25A (65W Max)
USB-A出力: 5V=2.4(12W Max)
最大出力:USB-C1+C2:30W+65W=Max 95W / USB-C1orC2+A:65W+12W=Max 77W / USB-C1+C2+A:18W+65W+12W=Max 95W
重量:410 g

PCのハイパワー2ポートとX4miniなどUSB用の充電器が3台同時に使えるハイパワーが魅力です。

 

ミニ四駆にも使えるPDのAC電源

PD対応のスマホやノートPCが増えたため小型大容量でポート数も多いのに手軽な価格の充電器が色々と発売されています。いま使っているスマホの充電器でも12Vの出力があり18W以上あれば使える可能性が高いですが、USBファンなども使える余裕のある充電器を紹介しておきます。

ミニ四駆で使う充電器の電源をコンパクトにまとめる

 

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